シンゴジラを観て親近感を覚えたプログラマ

シンゴジラ観ました。2回観ました。痺れまくりでした。しかしなんというか、面白かっただけでは済まない謎の親近感が心地よかったというか、いつの間にか巨災体のメンバーたちに共感していた気がします。

ということで。

シンゴジラを見た方の中に、妙な親近感を覚えたSE、プログラマはいらっしゃいませんかー!
(お客様の中にお医者様~の下りがやりたかっただけ)



20XX年XX月XX日、数名の休日出勤を確認。原因は、突如炎上した保守作業中の巨大銀行案件だった。突如発生した障害にメンバー達は残業を強いられた。チームリーダーは、一時的な人員増員で対応しようとするが、障害は突然消滅。原因が掴めないままプロジェクトに一時の平穏が訪れた。

次回障害発生時の対策協議中、チームリーダーは数年前まで開発初期~保守を担っていたフリーエンジニアが謎の失踪を遂げたことを知る。彼の残した資料の中に、薄い設計書とテキストファイルを発見する。チームリーダーはその資料から、障害原因がDB設計の根本にあることに気付く。プロジェクト内は驚きと戸惑いで混乱するが、チームリーダーは保守業務内でこの障害を解決する策を探り始める。

程なくして再び発生した障害は内容を大きく変動。客先からのクレーム対応、連日の残業、新入社員の退社、別保守会社の脱退による業務の増加、プロジェクトは再び火の海となる。

チームリーダーは客先に対し、障害内容を正式に説明。同時に、パッチを適用することで一時的に障害が起こらないようにする解決策を提案する。客先はこれに対し、「それ確証あんの?テーブル一個増やせば解決でしょ?期限?二週間で。保守の範囲内でしょ?」と残酷な決断を下すのだった。

テーブルを増やす?どれだけの工数が掛かると思っているんだ、いつも無茶苦茶言いやがって…!チームリーダーは葛藤し一時は冷静さを失うが、プロジェクトメンバーに支えられ、障害に立ち向かおうと再び客先を説得。今障害の対応策をパッチ適応に正式決定する。

そこからの二週間は過酷だった。泊まり込みの作業、日本語の通じない外国人テスターの追加、日々匂うシャツ、自社から工数を減らせとの通知。プロジェクトメンバーの限界もピークに達しようとしていたとき、すべての工程を終え、ついに適用するパッチが完成したのだった。

いよいよリリースの時(ここで怪獣大戦争のテーマが流れる)。障害は起きず、障害対応は成功に終わった。案件は、再び平穏な保守作業へと戻ったのだった。

しかし、今回のパッチの適用は、一時的なシステムの延命に過ぎない。いつか、全プログラムを書き換えなければいけない改修が来るだろう。だが、このシステムはまだまだやれる。そうサブリーダーと語らいながら、チームリーダーはクシャクシャのワイシャツで、打ち上げ会場の居酒屋へ向かうのだった。