好きじゃよ

手のひらに傘の先端を乗せて通学する小学生を見て
「ああいうの好きじゃよ」という言葉が自分の口から出て驚いた。

本当は「嫌いじゃないよ」と言いたかったのだけれど、
「好きだよ」の「好き」が先に飛び出してしまったばっかりに
「好きじゃよ」と言ってしまった。
一緒に歩いていた友人からは「ダンブルドアかよ」と言われた。
確かに「好きじゃよ」はダンブルドア感がある。


ハリーポッターシリーズは結構見てたと思うんだけど
10割金曜ロードショーで見て、内8割は途中で寝落ちしていたから
ストーリーが実にあやふやである。
でも、賢者の石だけは何回も最後まで見たからよく覚えている。

中学生頃だったか、周りの子たちはみんな「鼻くそ味じゃ」のほうに
注目が行っていたようだったけど
私はエンディングの方で、ダンブルドアが「50点」というのがすごく好きで
一時期は誰かに「○○やっといたよ~」とか言われるたびに
「50点」って返事をして、一人で爆笑していた。誰も笑っていなかった。
自分が楽しかったので何でもよかった。中学生ってそういう生き物だし。

一度母から、洗濯しておいたよとかそんなこと感じのことを言われたときに
「50点」って返したらめちゃくちゃ怒られて、
それから50点もダンブルドアもしばらくやめた。


時は流れ、10年ぶに私の中のダンブルドアが突然出てきてしまった。感動の再開。
そんなことはどうでもよくって。

今回のように、
「AAと言うところでBBが頭の中をよぎったせいでABと言ってしまう」
みたいなことは結構頻繁にある。

「~やぞ(方言でよく使う)」と「~ですよ」が混ざって「~ですぞ」とか。
これに関しては「ムックかよ」とご指摘を受ける。
そういえば、ムックとダンブルドアって似てますね。