最近の海事情

ゴールデンウィーク、弾丸で江ノ島ドライブへ行きました。
海が見たい、そうだ江ノ島に行こうと話がポンポン進んで会話から二日後の朝8時に都内を出発した。


マリカーのレインボーロードみたいな首都高を通って、飛行機を見上げて、工場を流し見ているうちに一般道になってそのうちに渋滞になった。車のナンバーは東京と神奈川のものが多くて、関東の若者は暖かくなると江ノ島へ大移動をするという噂は本当だったらしい。
 江ノ島周辺は更に渋滞だった。車の間を器用に潜り抜けていくバイクの集団を羨んだ。暑そうだけど。江ノ島はバイクが行くべき場所ナンバーワンなのかもしれない。颯爽と駆け抜けていくバイクの前ではスリムで真っ赤なスポーツカーも無駄な面積が多くて不恰好に見えた。
江ノ島を結ぶ橋の上でも渋滞はなかなか緩和しなかった。その日は若葉香る5月とは思えないほど気温が高く太陽を邪魔する奴はいなくて、車窓から見える湘南の海はキラキラ輝いていて、当然のセットみたいにビキニのチャンネーとサーファーとヨットで溢れかえっていた。サンオイルが浮いた波が寄せては返るところを想像しただけで海には近づかなかった。 

海鮮丼はおいしかった。


 その3日後ゴールデンウィークがまだ残っていたので、実家石川県に帰った。
祖父母の墓参りの帰りに1時間空き時間ができたので海を見に行った。 全然検証とかはしてないんだけど、石川県ではどんな場所からでも30分あれば海が見られる場所にいけるんじゃないかと思う。ちなみに実家からは10分だ。



人は幼稚園児ぐらいの女の子と父親だけだった。
石川にしては珍しくピーカンで、石川では通常通り風が強くて、砂が暴力的に舞い上がっていたので最大限目を細めながら海岸を歩いた。


いつも盆にたくさん打ちあがる奴と違う赤地に黒い線が入ったオシャレなクラゲが何匹か打ちあがっていて、ちょっとレアなクラゲだったりしてとすぐググってみたけれど、夏前の日本ではよく見られるらしい一般的なクラゲだった。


海は広いな大きいなと歌いながらも私はそこまで海の壮大さに感動することは今までなかったんだけど、なんだかやけに海が広く見えて、水平線のせいだと思った。
地球が丸いことをまだ自分の目で見ていないのを言い訳にして地球平面説を信じてしまいそうなそういう文句のつけ難い水平線だった。


海を後にして寿司を食べていたら、耳の裏から砂が出てきた。髪の毛も砂でパキパキでほのかに磯臭かった。
いやあ、海は日本海に限りますなあ、というお話でした。