せきしろ・又吉著/「カキフライがないなら来なかった」を読んで

エッセイなるものは普段あまり読まないんだけど、光浦靖子イチオシ!みたいな帯をみて衝動買いした。特筆して光浦さんが好きなわけでもないんだけど、自分でも気付かないような何か思うところがあったのでしょう。
尾崎放哉の「咳をしても一人」ぐらいは知ってたけど、この本で自由律俳句というものを知った。奇を衒い過ぎず、ただのあるあるではなく、ワビサビを感じるように・・・ってこれは結構難しいなってちょこちょこ作ってみて思った次第。以下感化された勢いで書いた自由律俳句。


昨日食べたと言い出せず焼肉

受話器から相槌から寝息

海の近くまで行くだけのつもりが

案外女爪

押した階には止まらない方に乗ってしまった


夢、ゾンビからの逃げ方がワンパターン

長いほうが似合ってたとは言えない

一次会で撤退しておけばよかった

想定以上に巻きついてきたパスタ

来店3回目で割り出汁がもらえると知る


歌い始めて初めて聞いたCメロ

話が終わるタイミング掴めずドアノブ掴んだまま

お土産渡せず自分で食う

苦し紛れの音読みが合ってた

何の日かわからないけど祝日


道に寝転がる子供の洗濯の心配

風呂で寝ても一人

見に覚えがない手のペトペト

毎朝見る犬がいない

イチゴ味だけ再現率が低い