終末オトナ遠足に行ってきたのでオフレポなるもの(群馬)

群馬県の珍スポットを巡る終末オトナ遠足なるバスツアーに参加してきたのでツアーの雰囲気と珍スポットの面白さを後世に伝えるためにオフレポ

訪問地について

板倉町中央公民館
見所は2万匹の昆虫で作った昆虫千手観音。町民の創作物を展示するスペースがあって、その一番目立つ位置に置かれていた。圧巻の出来栄え。昆虫を供養するために2万匹の昆虫で千手観音を作るって本末転倒というかなんというか。
それ以外はほんっとにただの公民館。ツアー先導者の「ここはほんとに見るところは一箇所だけなのでー。トイレなど済ませて集合してくださーい」が地味に面白かった。
ジャパンスネークセンター
公式サイトの一文を拝借すると、「日本蛇族学術研究所が運営する、日本唯一のヘビのテーマパークです!」

違法飼育されてた蛇が押収されてたり、血清を提供したり、蛇と触れ合えたりするこの施設。この日はハブの採毒実演を見学できた。飼育員さんからは野生の蛇の対処法から「蛇に噛まれた跡は医師が誤診しやすく正しい治療がされにくい」とか、「近年はカラフルな蛇同士を掛け合わせて作るピンクや赤など鮮やかな色の蛇の違法取引が多い」等ためになるお話が聞けた。
資料館では実際の蛇の骨格標本やホルマリン漬けなどが大量に見れて、最後の最後にツチノコの模型が置いてあるっていうギャップが良かった.
バスに戻って購入したマムシ入りの酒・陶陶酒で乾杯!甘口はちょっとクセのある梅酒みたいな感じ、辛口は飲んでないけど電気ブランっぽい味らしい。
新田乃庄
群馬の郷土料理おきりこみでお昼ごはん。社長の須永政志さん自ら料理や店の歴史について紹介。「料理は五感全てを使いますから皆さんも料理をしましょう」と耳のイタいお話があったり。
中でも須永さんの「オトナ遠足と聞いてもっとご年配のツアーだと勘違いしていた」「スタッフが"週末"を"終末"と大変失礼な間違いを・・・」って言う話にウケた。
命と生命のミュージアム
1階は飛び出す保険の教科書みたいな展示物から始まり入棺体験ができたりラブドールが置いてあったり色々丸出しのオブジェがいたるところにあったり。

2階は少し外れて趣味の世界になっていた。SMルームは貸し出し可らしい。


スタッフの女性が「受付の机は男性器の形をしてるんですよ」と教えてくれた。元家具職人だった館長の手作りらしい。言われればそうだ!すごい!とテンションが上がって写真を撮っていると、隣にいた館長が誇らしげな表情だったのがなんか良かった。

珍宝館
いわゆる秘宝館的な施設ですが、なんといっても見所は館長ちん子さんのガイド。ツアー先導者によると「ちん子さんはなんていうか・・・人間国宝かな」

珍宝館に到着し、大きな岩の前に佇むちん子さん。
まず「私がこの珍宝館の館長兼マン長のちん子と申します」と飛ばしまくりの自己紹介から始まり、「少子化問題、老人問題を解決できるのはこの珍宝館だけです。
珍宝館で新党を立ち上げます。党名は、立ち上がれちん党」「裏に姉妹店があります、老人ホームなんですけど」「お姉さん、我慢せずにバス乗った瞬間ち○こ食べちゃっていいからね」と流れるような下ネタマシンガントークが止まらない!!
更に男女問わず参加者の股間を触り健康診断。「こども店長みたい」「むけてない」「我慢汁がでてる」「カサカサ、PM2.5が吹くわね」「ガバガバ」ともう容赦ないちん子さんトークに終始圧倒される。こいつぁ伝統芸だ。

展示物もユニークなものがいっぱい。タヌキの剥製は交尾してるしゲシュタルト崩壊するぐらい春画が大量だし超巨根の木彫りのクマ(特注らしい)、観音様は脱いでるし、もうとにかくすごいったらなんの。
中でも面白かった春画がこれ。どこにモザイクかけるのが正しいかわかんないからとりあえずモザイクだけど顔と性器が何故か入れ替わっている絵です。これ見て参加者の一人が「今流行りの顔が入れ替わるアプリかな」っていってたのが爆笑だった。江戸時代、先取りすぎでしょう。
オッと屋
19時ごろツアーが終了し、新宿のモンゴル料理「オッと屋」で交流会。新宿のビルの一部屋が完全にゲルになってて驚き!次に何が面白いってまず食事前に全員がモンゴル衣装を着なければいけないんです。モンゴル衣装を着ればもう全員完全に現地の人。
羊肉入りのサラダから始まり、キュウリ(安定)、ホーシュル(羊肉入りのモンゴル版餃子)、羊肉入りのモンゴル版小籠包、チャンスンマハ(ゆでた羊肉)、フォカッチャっぽいものと羊を食べまくる!
白酒(パイチュー)を注文したら店員のお姉さんがニヤリ顔で「本当にいいんですか?」って聞き返されて、構わず頼んだら目が痛くなるくらいドギツイ酒が来た。これには降参。他にも「乾杯は杯を乾かすと書くのですよ」の名言だったり、マニアックなイベントを紹介してもらったり、興味あることの追加情報をもらったりとワイワイ話しまくりの3時間!

途中喫煙者のお姉さんと近所のコンビニまで(モンゴル衣装で)タバコを買いにいったんだけど、道中サラリマンに「君らあそこのモンゴル料理やろ!」と話しかけられて、そうですーなんて話をすると「あれだろ、B級スポット行って来たんだろ!群馬かな?群馬なら・・・珍宝館か!」と謎の的中でした。あれなんでわかったんだろ!

ツアーの雰囲気について

申込〜参加まで
twitterから申し込んでメールでやりとり、前金の支払いはなし、直前まで参加者が不明という謎に包まれたバスツアーだったもので半信半疑で申し込み。当日を迎えてみると定員50人中、申込が49人。しっかり数えなかったけど95%は実際に参加していたみたい。
アバウトな参加者の統計
・参加者の年齢層は20代から40代と幅広い
・大阪、兵庫、鹿児島など遠方からの参加者も数人
・初参加の人は6割ぐらい(過去には伊豆・栃木などで開催済み)
・女性参加者は7割(事前にメールで知らされていたので安心感があった)
・単独での参加者は7割(ぼっちも安心でした)
・ツアー後に行われる懇談会(飲み会)の参加者は8割
移動時間が楽しい!
オススメのB級スポットを交えつつ自己紹介から始まり、金原みわさん(珍スポ紹介を生業とするめっちゃ美人のすごいお姉さん)のリボン投げ実演、B級スポット紹介、クイズ、講座、DVD鑑賞などなどと、道中も盛り沢山で道中も休ませてくれないのがこのツアー。
何の講座なのかとかどんな場所が紹介されたのかとか詳しい内容は口外できないものがチラホラ。全ては参加した者のみのぞ知る。

以下まとめ

普段行かないところにいける
前々から群馬には面白い場所がいっぱいあるのは知っていたけれど、自分で行こうと思うと車が必須になるし一緒に行く人も考えなきゃいけない。その点このバスツアーには本当にB級スポット好きが集まっていて、最初から最後まですごく楽しかった。特に珍宝館はみんなでガヤガヤ行くのが合ってて、ツアー向けだと思った。
あとは道中お酒が飲めるのとか、疲れたら遠慮なく寝れるところとかもバスツアーならではの良さでした。
同志ができる
なかなかいないB級スポット好きの曲者が50人集まってるんだから、参加者の熱がすごい。
誰かが「こういう場所が好きです」っていうと、「今度こんなイベントがあるよ」とか「こういう場所もいいよ」って情報がガーッと集まってまたみんな話題が広がるわけです。あとはtwitter主体のイベントだったから、解散後に参加者でフォローし合って更に交流が続いて、って同志がいっぱいできた。これは本当に大きな収穫だった。

自分の知らない面白いスポットやイベントが溢れてるんだなーってのを実感できたし、朝っぱらから一日中笑いまくり驚きまくり、本当に充実したバスツアーでした。オススメです!