上品だったり罰ゲームだったりするカクテル、照葉樹林

常緑広葉樹が優占種である森林じゃなくカクテルの話ですよ。


チェーン店の居酒屋なんか行くと
変り種の一発ギャグみたいなサワーが置いてあって、
それにチャレンジするのが結構好きだったりする。

ガリガリ君ハイとか、おばあちゃんのなんとかハイだとか
初恋サワーとか、まあそんな感じの。

その日見つけたのはグリーンティーウーロン茶。
もしかして・・・もしかしなくてもそれただのお茶じゃね?
まあそんな感じで。ネーミングに惹かれ注文。


ここで少し話が脱線するんですが、
私は小学校の頃とにかく絵の具を使った絵を書くのが苦手で
というかパレットを洗うという行為が嫌いなズボラ小学生で
まず淡い色を出していって、違う色が使いたくなったら
色を次に次に足していくっていうスタイルだったのね。

当たり前の話ですが色っていうのは混ぜれば混ぜるほど
どす黒く、そして大体何故か沼みたいな色になるわけです。


話を戻しまして、私の目の前に置かれた
グリーンティーウーロン茶は
その時の沼の色をしていたわけだ。

もう10年以上ぶりの感動の再会ですよ。
こんなところで会えるなんて思わなかった。
元気だった?相変わらずグロい色してんね(笑)なんて
旧友同士の会話ができる位。


気になるその味はですね、もう目の覚める不味さ!

甘くて渋みのあるウーロン茶だね。
罰ゲームに最適かもね。


それから数日後
バーでその話をすると、あの絵の具ドリンクが
れっきとしたカクテルの一種だと知る。

それから名前が照葉樹林っていうカクテルだと知る。
照葉樹林は、抹茶や玉露で日本茶っぽい味と色と香りをつけた
グリーンティーリキュールにウーロン茶を混ぜただけのシンプルなカクテル。

そのカクテルが美味しくなかったという話をしたら
マスターが作ってくれたんですが、
出てきた照葉樹林をみて何が驚いたって
色が上品な深緑色だったこと。

味は、リキュールが甘いから必然的に甘いんだけど、
そこに渋みがいいアクセントになってる!


なにが違うんだろうな、って考えてみたけど、
単純に居酒屋で飲んだのはグリーンティウーロン茶で
バーで飲んだのは照葉樹林だった、ってことだと思う。